清く正しい壁一面の本棚
増えていく一方の蔵書。皆さんはどうしていますか?私の場合、最初は(というか人生の半分くらいは)、市販の本棚を買い足しては詰め込んでいましたが、その本棚に不満だらけでして、ついに理想の本棚をDIYしました。(写真参照)
大工でも家具職人でもない私が、日曜大工で制作に踏み切った理由と、その制作過程を順を追って説明します。
手順ひとつひとつは決して難しくありません。
長くなるので、いくつかの章に分けて説明します。
まず最初に謝辞。
以下の2つのサイトには大変お世話になりました。出会わなければ、本棚を作ろうという気にはならなかったかもしれません。偉大です。
思想面で大変影響を受けました。読み物としても大変面白い。同タイトルで紙版の本も出てる。
上の清く正しい本棚に感動して(同感!)作成したとのこと。私の本棚のデザインはこちらに負うところが多い。大学教授による、詳細かつ明快な文が大いに参考になりました。
市販本棚の問題点
ココが問題
- 奥行きありすぎ問題・・・転倒防止のためか、本に対して奥行きがありすぎ。そんな寸法だからつい2段に詰めて、奥の本が見えなくなる。(だから?と言わないで)
- 高さ180cm問題・・・どんな市販の本棚も大体この寸法。上に小さい本棚を重ねるタイプもあるが、家/部屋によって天井の高さはまちまちなので、天井ぴったり寸法はない。
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棚板強度不足問題・・・安い本棚にありがち。柔い合板で本の重さに耐えない。
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デザインそろえない問題・・・本棚を買い足すとき、同じものを買わない(or売ってない)ので、寸法とデザインがバラバラだ。
という難が市販本棚にはあります。(同意でしょ?)
自作はその裏返しで上記問題をすべて解決します。
箇条書きにすると、
こんないいことが!
自作(DIY)本棚の利点
- 奥行きぴったり・・・無駄に床面積をとらないので、生活空間が広がる
- 天井までぴったり・・・かっこよく、蔵書の収納力も高い
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強い棚板・・・材料と寸法次第だが、私のは棚板を梯子のように登ることすら可能
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統一されたデザイン・・・最初に設計さえしてしまえば、あとはリピートで作るだけ
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コスパが良い・・・市販本棚より安価(付加価値を付けるのは自分)
一応、自作本棚のデメリットも挙げておきましょう。
何とかなるデメリット
自作(DIY)本棚のデメリット
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設計、買い出し、組立、塗装など自分の時間を使う(でも一度作ると一生もの)
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組み立てる場所がいる(でも一番長い板でも180cm。さほど広い場所は不要。私は寝室で作ってます。何とかなるもんです)
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棚板は固定になる(可動棚はお勧めでない)。蔵書の比率からあらかじめ位置決めしておこう。
うーん、メリットが上回りすぎている。作らない理由がない。
本棚で壁の電灯のスイッチが隠れてしまうので、本棚の中に移設。
※要第二種電気工事士資格 or 自己責任
上記の壁一面本棚の例と同じく、下段に雑誌など大きめの本(奥行き大)。上段にハードカバー本以下の小さい本(奥行き小)として、段差がカウンターになる設計。
では、設計編に続きます。