数年前まで、酒を呑んでも何も記録していなかったので、酒屋で次の酒を物色しているとき「あれ、これ呑んだっけ?」「旨かったっけ?」などとあやふやで怪しげな記憶を頼りに買っていました。
レマコム三温度帯冷凍ストッカーを買う前なので、冷蔵庫に入る1、2本か、火入れの酒(常温保存)。
酒と、レマコムと、変な食器棚(1) -設計編- の前口上で述べたように、『フレッシュ』『フルーティ』『ジューシー』『まるで完熟果実を丸かじりしたような』お酒たちに出会ってからは、ちょっと知識を付けないと、と思ったのと、酒とは一期一会なのですが、その偶然要素をなるべく減らして、好みの酒と酒蔵のヒット率を上げねばと思ったのです。
せっかく出会ったお酒ですが、呑めば空になるし、ビンはリサイクルに旅立ちますので、せめて「キャップ」と「ラベル」は残しておこうと思ったのですが、これも物が残っていると記憶のよすがになります。見てるだけでも楽しいです。
酒と、レマコムと、変な食器棚(1) -設計編-
酒と、レマコムと、変な食器棚(2) -組立編-
酒と、レマコムと、変な食器棚(3) -管理編-
酒と、レマコムと、変な食器棚(4) -とことん楽しむ- ←いまここ
呑んだ酒リスト(備忘録)
呑んだ酒が増えてくると、何を呑んでどうだったかを覚えられなくなります。銘柄もそうですが飲んだ印象もあやふやになってきます。
備忘録が必要ですね。
私はEXCELに記録するようにしています。
一覧になっていると、地方や酒蔵ごとの傾向などの見通しが良くなり、次に買うべき酒の検討をつけたり体系的な活動ができます。
表には、購入日 / 開栓日 / 飲み終えた日 / 品名 / 容量 / 評価(リピ有無) / 酒蔵名 / 所在地 / 地方 / 購入先 / 商品の情報などのURL(酒蔵または酒店の)を記載しています。
※すみません。万一、酒蔵や酒販店に迷惑がかかっても申し訳ないのでモザイクかけました。
どんな味かなど詳細な感想まで書くと、億劫になりそうな気がするので書いてません。
これは自分のための備忘録であり、酒のレビューではないので、まあこの程度で。
このファイルをクラウドに入れておき、PC、タブレット、スマホで共有します。
酒屋で参照したり、呑んでるときに「この酒蔵の他の酒はどうだったかな」と履歴を見たり、割と頻繁に開きます。
え?金額? せっかくの表計算ソフトですが、おっかないのでそれは入力しません!(断固)
キャップ(マグネット)
日本酒のキャップ。呑み終えたといって、捨てるには忍びない、良いデザインが多いですね。
呑んだ記念に取っておきたい衝動が。
一升瓶のキャップにマグネットを貼って、冷蔵庫に陳列する先達の例をいくつか拝見し、それは良さそうなのでアイデアを拝借。
では4合瓶のスクリューキャップは?これはネジ部があるので、背が高過ぎて、そのままではマグネットを貼れませんし、一升瓶キャップと並べてもきれいに揃いません。
左:一升瓶のキャップ / 右:4合瓶に多いスクリューキャップ
スクリューキャップはアルミだよね~。柔らかくて薄いので、切っちまおう!
・・・ということで、ジグを作って結構な数のキャップマグネットを自作しました。
ではタイプ別に説明します。
●凸タイプの栓(一升瓶、たまに4合瓶も)
凸部は比較的やわらかい樹脂ですので、カッターで容易に落とせます。
落としたら、凸部の跡は穴になっています。
ダイソーの「強力マグネット」(たぶんフェライト磁石)に厚さ1mmの両面テープ(例えばダイソー超強力アクリルフォーム両面テープ)を貼ります。
完成後、貼ったり外したりするときにキャップからマグネットが抜けないよう、強力な方がいいでしょう)
ダイソーのマグネットは外形18.7×厚さ4.8mm(実測)なのですが、これがこのためにあるのではと疑うほど直径も厚さもシンデレラフィット。
しかも100円で25個も入っとるとは。
マグネットの極性はそろえましょう。
微妙に入らない時はカッターで樹脂を少し削りますが、それも容易です。
9割はこれでいけます。中にはデザインで栓が分厚く、この方法ではマグネットが凹むものがありますが、両面テープを複数枚重ねて調整可能です。
●スクリューキャップ(主に4合瓶)
一升瓶の栓で作ったマグネットが厚さ6mmちょい(デザインに依る)なので、 スクリューキャップの方も、厚さが同程度になるように切ります。
それはジグを使わないとムリ。
ジグ : 厚さ4mmと2.5mmのベニヤ板にφ30mmの穴を開けます。
私は木工用ボアビットを買って穴を開けましたが、ベニヤなのでカッターでも頑張れば開くでしょう。
ベースとなる板に上記のベニヤの穴を合わせて、木工ボンドで貼ります。
この穴にキャップが入るのです。
加工方法 :
1. キャップの印刷面の保護のためセロテープを貼り、余分なところを切り落とします(ラフでよい)。これをしないと、キャップを何回も回すので、落ちた切りカス(金属紛)で印刷に傷が付きます。
2. キャップをジグの穴に入れます。
3. キャップを押さえる(キャップの端は意外に鋭利なので、手袋しないと皮膚がガサガサになります)
4. カッターの刃を長めに出して、ジグに刃を密着させ、何度もキャップの側面を切ります。キャップも刃もジグから浮かないように作業すると、刃は同じところを何度も通るので、やがて切れます。
5. 切断面にやすりをかけて整えます(120番位の荒いヤツで可)
6. ダイソーの「強力マグネット」に厚さ1mmの両面テープを使うのは 一升瓶と同じです。目見当でキャップの中央付近にマグネットを貼ります。しかしスクリューキャップの場合、内側にライナー(密閉用途の白い軟質プラ)があり、それはキャップに留まってないのでパカパカします。(そうでないものある)
7. それでキャップ内径とマグネットの間に接着剤を流して固定します。色々試して良かったのがUVレジンです。あっという間に硬貨するし、汚れないし。UVだけでなくLEDでも硬化するタイプが導入するのに安価でおすすめです。
UVレジンは20gで300円、UV-LEDライトも何と300円(どちらもダイソー)。安~
このGP-03 オーキスのウエポン・コンテナに似てなくもないUV-LEDライトはMicro USBで電源をもらうタイプ。
電源スイッチを押すと1分間点灯した後、自動で消灯します。
キャップのUVレジンの硬化には1分で十分でした。
ラベルの保存
呑んだ記念と、後々の振り返りのために、ラベルを残しておきたくなります。
いや、というか、愛すべき日本酒のラベルは酒蔵が各々工夫を凝らした酒の顔。我々が救わねばそれがリサイクル過程で藻屑と消えてしまうのです。我々が救わねば。
というわけで、ラベルの残し方の説明です。
1. ラベルの材質(紙、和紙、プラ)や、糊の種類(水溶性かどうか)、そして印刷の種類によって千差万別ですが、色々試した結果、おふろの残り湯、またはバケツの水に漬けて30分から1時間放置するのが、最初のとっかかりとして最良のようです(これは諸説ありますので私の場合は、です)
2. 程よくラベルの粘着力が落ちてきたら、端からはがします。カッターの刃を数ミリ差し込んで、とっかかりにするといいでしょう。プラ素材のラベルは強度があってはがしやすいです。
和紙+強粘着糊のように、紙の強度より粘着力が強いタイプは手強いです。そういう事態に遭遇したら無理をせず、水に漬ける時間を増やしましょう。
メタリックな印刷も曲者です。いくら漬けておいても水がしみ込まず、糊に達しない事態になります(印刷が水を通さない)。
3. どうしても剥げない手強いラベルに遭遇したら、最後の手段。
瓶(とラベル)を一旦乾かして、透明なパックテープまたは透明粘着シートをラベル全面に貼ります(したがって瓶にもテープを貼ります)。ラベル印刷面にテープが密着するように、よく押さえます。
ラベル外形に沿ってテープをカッターで切り、ラベルをはがします。ラベルの印刷面だけ救うのです。ラベルの基材と糊は瓶に残ります。やむをえません。
4. このままでは、ラベルがあぶったスルメのように丸まりますので、適当な板に仮に貼りましょう。印刷面が下です。ラベルは侮りがたい粘着力があります。水につかったくらいで粘着力は無くなりません(水溶性は完全に糊が無くなりますが、そんな事例はめったにない)。
後工程のため、ラベルの粘着面の水分は取っておきましょう。トイレットペーパーで水滴を吸う感じで。
5. 粘着面むき出しのラベルは大変危険です。自身や何かにくっついて保存出来ない状態になるやもしれません。工程4のあとはすぐに台紙に貼りましょう。
一方で、水を吸ったラベルは伸びていますので、十分乾燥しないと、乾燥につれラベルが収縮するのと台紙へ水分の移動で、台紙にしわが入りますので、和紙タイプは急がない方がいいです。
ラベルはだいたいA4に収まるサイズ感ですのでA4の紙とバインダーを用意します。
台紙は黒がかっこいいと思ったので、中厚口の黒い紙にしました。
エトランジェ ディ コスタリカ A4 50枚 ブラック PRNA4-BK-01
バインダーはこれ
マルマン ルーズリーフ バインダー A4 30穴 ブラック F948R-05
リフィールはこれ
プラス リフィル 透明 A4 1ポケット 4・30穴 RE-161TA
まれに透明なラベルとかで白下地の方が良い場合もありますので、臨機応変に。
6. バインダーの背も黒くしようと思ったので、テプラPROの黒下地/白字(SD18K)で印刷したのを黒画用紙に貼りました。
7. 地方別、県別などでインデックスを付けるといいでしょう。
8. 例外 : なかにはビンに直接印刷してあるのもあります。これは剥がしようがないので、撮った写真を貼ります。
ラベルが形として残っていると、味や印象も忘れませんね。呑んだ酒リスト(備忘録)と、このラベルで記憶はかなり保管されます。
結構眺めていられます。
少しの手間でやってよかったです。
ということで、意外に長くなってしまいました。
ここまで読んでいただいた方、お付き合いいただきありがとうございました。
では~。
END