既製品でほぼ無理なことは、隙間寸法にジャストサイズの品。
DIYのメリットは設計もセルフなので、ジャストサイズで作れることだが、これもそんな事例です。
勝手口とバイクガレージをつなぐウッドデッキ!
家の勝手口のすぐ外にバイクガレージを建ててもらった。
ガレージについては本筋ではないので簡単に説明すると、こんな感じ。
- バイク保管庫 イナバFM-2635HD(土間タイプ+ハイルーフ)
- 高基礎仕様(ハイルーフ+高基礎で、かなり天井高になる)
- オプション 側面に引戸、シャッターケース、小窓、雨とい
シャッターを上げなくても中に入れる 「引戸」はつけて良かったと思う。
それで、家の勝手口←→バイクガレージ側面の引戸、というアクセスが多いのだが、勝手口の階段を下り、ガレージの基礎を「よっこいしょ」とまたぐ(高基礎ゆえに高い)のも、なかなか大変。
(基礎でこの高さある ↓)
ん、まてよ。
勝手口とガレージ引戸は同じ高さじゃん?
ここにウッドデッキというか、渡り廊下というか、つまり「ウッドデッキ風渡り廊下」を設ければ楽~になるね。
ウッドデッキ風渡り廊下の設計
DIY的な難易度は低そう、なぜならば・・・
- 小さい(幅60cm未満 × 長さ2mちょっと)
- 重量のほとんどを勝手口のコンクリート階段が支えるので、束(柱)を減らしてよい
- 木材は丸ノコで切るだけなので、加工が容易
- 母屋とガレージの間なので日光・風雨を余り配慮しないでよい
で、設計した結果がこれ。
すきま家具みたいなもんなので、寸法については「ウチの場合はこう」なので参考程度に。
灰色部が勝手口のコンクリート階段。
水色部が根太(床板を止めるヤツ)。
黄色が束(柱)。※面倒なので床板と同じ30×105杉にした。おそらくやってはいけない設計。
横から見るとこう。
図の左方向には勝手口のコンクリート階段があり下りるのは容易だが、右方向に階段が無いのでウッドデッキを、一段段落ちにする。
材料
床板材はコメリの杉KD間柱30×105×3,000mmにした。これ1本千円位で安い。必要数5本。
床材に使ってもいいくらい外観も良い。
これに30×45×2,000垂木1本。二、三百円位。材料はこれだけ。安くね?
3mは車に積めぬ。軽トラを借りる(ありがたや~)
組立(仮)
木材カットは既定の寸法に丸ノコでカットするだけで、特筆すべきことも無いので割愛。
1か所、ガレージへの電源引き込みでPF管を出すU字溝を作る。
φ25mmの木工用ボアビットで穴をあけ、 クラフトソーで仕上げる。
床板のネジ穴も全てあけておこう。
組立途中だが、仮置きしてみる。ああ、いい感じ!
はだしでもケガしないよう、面も稜線もやすりをかけておく。
床板の年輪と裏表について
木材は乾燥したら水分が抜けて縮むそうな。KD材(人口乾燥)でも。
んで、樹は元々芯(年輪の中心)より外側の方が水分を多く含んでいるので、それを板に切った後に縮むとすれば、下図のようになる。
よって、反った板の窪み(凹部)に雨がたまらないように芯側を上にして凸になるようにするといいね。
塗装
玄関スロープ作った時に買ったキシラデコール缶が余ってる(しかも大量に)のでこれにも塗る。
組立前に全面に(見えなくなるところも)。2回塗ってこの濃さ。
組立
置く場所が狭く、組み立てた後では入らないので、現場で組み立てる(ネジ締めのみ)。
ガレージ側から見るとこう。
電源の引き込み
母屋からガレージへの電源引き込みのため、外壁(サイディング)から屋内まで貫通穴をあける。
屋内側が勝手口横のコンセント(埋込スイッチボックス)になる位置。
これをつけるためにφ22のホルソーで家の壁に穴をあける!恐ろしや~
これは後戻り不可能だが、「ためらうな」と自分をなだめつつ作業。(自己責任)
※最初に屋内の埋込スイッチボックス側から外に向かって小穴をあけると位置決めばっちり。
そして完成。
壁に貼りついてるのは、「パナソニックスマート防雨形ジョイントボックス シャンパンブロンズ WJ4611Q」と「防水ブッシング WK9906」。
乗ってみて、びくともせず。たわみも軋みもガタも無いので良しとする。
バイクガレージへのアクセスがたいへん楽になった。よかった~
END